気候変動適応技術
大課題16 気候変動等の環境変動への対応及び生物多様性保全のための研究開発
中課題16-2 気候変動に柔軟に対応した栽培管理支援技術の開発
中課題推進責任者
中川 博視 (農業環境変動研究センター)
計画の概要
気候変動下でも安定した生産を維持するため、ムギ類・水稲などについて、高温耐性品種の評価・導入、高温による不稔・登熟障害への対応などによる高温障害対策技術を開発します。土地利用型作物や果樹をおもな対象として、地域ごとの気候変動リスク評価や将来の影響予測などを考慮した栽培管理支援技術、気象情報と連動した早期警戒・栽培管理支援システムを確立します。 開発された温暖化適応技術、早期警戒・栽培管理支援システムについては、現地実証試験等によって地域への普及を図ります。
小課題
この中課題は5つの小課題から構成されています。
- 水稲・麦類を中心とした高温障害発生機構の解明と対策技術の開発
- 温暖化環境下における果樹の安定生産技術の開発
- 寒地における気候変動適応策および栽培管理支援システムの開発
- 寒冷地における土地利用型作物生産を対象とした気候変動適応型栽培管理支援システムの開発
- 作物生育モデルの高度化と栽培管理支援システムの開発
関連する研究成果など
- 農研機構 メッシュ農業気象データシステム (農業環境変動研究センター)
- 第211回農林交流センターワークショップ「メッシュ農業気象データ利用講習会」テキスト (農林水産省筑波産学連携支援センター)
- 1kmメッシュ農業気象データ提供システム ― 気象予報にもとづく栽培管理をめざして ― (2016年12月 ニュース農業と環境110)
- 1kmメッシュ農業気象データ提供システム-過去の気象データと天気予報とをうまく組み合わせて (2017年7月 一目でわかる研究成果)
- メッシュ農業気象データ利用マニュアル Ver.4 (2019年4月 技術マニュアル)
- 気候変動により、北海道の代表的産地で 高級ワイン用ブドウ「ピノ・ノワール」が栽培可能に - 今後も道内で栽培拡大の見込み - (2017年10月 農研機構プレスリリース)
- 水稲冷害早期警戒システム (東北農業研究センター)
- 栽培管理支援システム Ver.1.0 (農業環境変動研究センター)
- ニホンナシ発芽不良障害の発生は窒素施用時期の変更により軽減できる (2016年普及成果情報)
- 気象予報を含む全国日別1kmメッシュ農業気象データ作成・配信システム (2016年普及成果情報)
- 大気CO2濃度上昇によるコメの増収効果が高温で低下する要因(2016年研究成果情報)
- 水稲多収品種における登熟適温の品種間差(2016年研究成果情報)
- 水田水温を利用した発育モデルによる水稲出穂予測の精度向上(2016年研究成果情報)
- アメダスから直達日射量及び散乱日射量の時間別値を推定する方法(2016年研究成果情報)
- 北海道内の醸造用ブドウ栽培適域の将来予測 (2016年研究成果情報)
- 秋季温暖化に適応した夏季播種技術を支援する牧草の晩限日計算プログラム(2017年普及成果情報)
- 水稲の出穂日を面的に推定するプログラムと推定マップをweb公開(2017年普及成果情報)
- 過去値と9日先までの予報値を含む1kmメッシュ積雪情報(2017年普及成果情報)
- 中山間地の精密な気象データをアメダス等から推定する農地環境推定システム(2017年普及成果情報)
- アメダスから直達日射量及び散乱日射量の時間別値を推定する方法(2017年研究成果情報)
- 水稲の開花期における高温不稔耐性を再現良く効率的に評価できるシステム(2017年研究成果情報)
- 高度な水管理のための水田水温シミュレーションモデル(2017年研究成果情報)
- 気候変動で北海道の産地でワイン用ブドウ「ピノ・ノワール」が栽培可能に (2017年研究成果情報)
- 着脱容易で耐久性のある果実被覆資材によるリンゴ日焼け軽減技術 (2018年普及成果情報)
- 圧雪作業(雪踏み)は野良イモ対策と秋まき小麦の収量確保の両立を可能にする (2018年普及成果情報)
- メッシュ農業気象データをエクセルに取り込むためのモジュール (2018年普及成果情報)
- メッシュ農業気象データをいつでも利用できるモバイルアプリ (2018年普及成果情報)
- 予測を含む気象データを利用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援システム (2018年普及成果情報)
- 気象情報を利用して水田圃場の給排水を最適化・自動化するスマート水管理ソフト (2018年普及成果情報)
- メッシュ農業気象データを使用した改良版牧草播種晩限日計算プログラム (2018年普及成果情報)
- 高温乾燥風による水稲のリング状乳白粒形成の細胞生理学的要因 (2018年研究成果情報)
- 高温に伴った背白粒の発生と窒素施与による白濁抑制の細胞生理学的要因 (2018年研究成果情報)
- 温暖化の季節的偏りが北海道のジャガイモの収量を減少させている (2018年研究成果情報)
- 北海道水稲の発育予測モデルにおける品種の早晩を適切に推定するパラメータ作成法 (2018年研究成果情報)
- 気候、栽培条件の趨勢を考慮した水稲の面的出穂日予測のWeb発信システム (2018年研究成果情報)