業務需要に対応できる高度畑・野菜輪作農業システムの確立と先導的品種の育成

野菜や畑作物の需要が業務・加工用に向かう中で、国産品の消費回復に向けて、多様な用途・需要に対応できる高度に省力的な畑作・野菜作農業システムを確立する。

寒地の大規模畑作に関しては、現状に比べ、労働時間を4割以下に削減するとともに、生産コストを2割削減するため、全粒種いもや2畦収穫機を利用したバレイショソイルコンディショニング栽培体系を高度化するとともに、タマネギ等葉根菜類の省力生産技術体系を開発し、50ha程度の規模を想定した省力的で収益性の高い大規模畑・野菜輪作体系を確立する。

暖地では20~30haの大規模畑作・野菜作法人経営を対象に、総生産費を2割削減するため、育苗・採苗に係る労働時間を3割削減できる効率的な育苗・採苗システム及び露地野菜の機械化栽培技術等を開発するとともに、耕畜連携により、低コスト・省力畑輪作システムを構築する。

寒冷地においては、東北地域の気象的特性を活かし、端境期の業務・加工用出荷を実現するため、タマネギ等野菜類の新たな作型を開発する。また、水田における露地野菜の安定生産に向けて、生育ステージに応じた地下水位管理による干害・湿害回避技術を開発する。

異常気象時などにおける産地間連携による供給調整のため、野菜の生育・生産予測に基づく作柄推定・出荷予測システムを開発する。

さらに、業務需要を主な対象とした露地野菜の先導的品種の育成に向け、キャベツの根こぶ病抵抗性等に連鎖するDNAマーカーを開発するとともに、加工歩留りの高いタマネギ品種、水田転換畑への作付拡大と周年供給を可能とする春・夏どり短葉性ネギ品種等を育成する。