北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2014年小学校稲作体験

今年も当センターの水田において、羊丘小学校総合的学習の稲作り体験学習が行われました。この取り組みは、都市部の子供たちに農業と食べ物についての理解を深めてもらうため、羊丘小学校からの要請に応えて、5年生を対象に1987年より続いています。
羊丘小学校での出前授業(5/19)を皮切りに、田植え体験(6/4)、生育観察会(8/29)、稲刈り体験(10/2)と続きました。

出前授業(平成26年5月19日)

出前授業の様子寒地作物研究領域の松葉 修一主任研究員が、稲の生育過程や品種改良などについて出前授業を行いました。お米のサンプル観察では、子供たちは赤米や黒米などカラフルな種類のお米に大変興味を持ったようでした。講義の後は、「あなたが作ってみたい、新しい品種の特徴は?」をテーマに発表しました。子供たちは、「病気を予防するお米」「食べてやせるお米」「全ての病気や害虫に強くて、とてもおいしいお米」など夢のある品種を発表しました。
発表後の試食では、「あやひめ」の玄米ご飯と赤米玄米入りご飯の食べ比べを行いました。普段なかなか食べることのない玄米ご飯を美味しく味わいました。

田植え(平成26年6月4日)

田植えの様子今日は田植えにふさわしい快晴です。北農研の水田において、田植えを体験しました。清水 博之業務第2科長から田植えの話を聞いて、総括作業長から田植えのやり方を学んだあと、先生のお手本を参考に田植えを始めました。
使用した品種は、北農研が育成した高級ブランド米品種「おぼろづき」と北海道での代表的なもち米品種「はくちょうもち」の2品種です。水田では、初めての田植え体験に子供たちの歓声が上がっていました。

生育観察会(平成26年8月29日)

生育観察会の様子今日は、風のないよく晴れた観察会日和となりました。田植えから約2ヶ月半が経って、稲は穂をつけて色づき始めました。横上主任研究員からの稲の生長についての説明後、観察・スケッチを始めました。
「おぼろづき」と「はくちょうもち」は稲の背たけが違うなど違いがはっきりしているので、子供たちは違いをよく観察しながら、熱心にスケッチしていました。次回は、楽しい稲刈りです。

稲刈り(平成26年10月2日)

稲刈りの様子今日は、待ちに待った稲刈りです。業務第2科の清水科長から今年の生育状況や稲刈りについて説明を受けた後、クラスごとに稲のつかみ方や鎌の使い方などの手ほどきをうけました。
子供たちは器用に鎌を扱い、スムーズに稲刈り作業が進みました。脱穀に使用するコンバインも展示し、籾になるまでの話も聞きました。