北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2010年小学校稲作体験

今年も当センターの水田で、羊丘小学校の総合的学習として稲作りの体験学習が行われました。この取り組みは、未来を担う子供たちに農業・食料の大切さを伝えるため、1987年より続いています。
今年は羊丘小学校での出前授業の後、米国ノースイースタン大学と合同で田植え体験を行い、自然観察会と生育観察会を経て、秋の稲刈り体験へと続きました。

出前授業 (平成22年5月28日)

出前授業の様子今年は米品質研究チームの松葉修一主任研究員が、お米の生育過程や品種改良などについての出前授業を行いました。説明の後、お米の開発について、子供たちからダイエットできるお米などいろいろな品種を発表してもらいました。最後に、北農研で育成した新品種「北海300号」とすでに販売されている「ほしのゆめ」の食べ比べを行い、新品種の美味しさを実感してもらいました。

田植え (平成22年6月2日)

田植えの様子雨が心配される空模様でしたが、田植えが始まる頃には回復しました。田植えに先立ち、安田業務第2科長から北海道における稲栽培の歴史などについて紹介を行い、昨年に続き米国ノースイースタン大学の学生さんと一緒に楽しく田植えを行いました。今年の品種は、北海道の高級ブランド米として地位を確立した「おぼろづき」ともち米「はくちょうもち」の2品種です。

自然観察会 (平成22年6月30日)

自然観察会の様子田植えからちょうど1ヶ月が経ちました。今日は稲の生育の様子と、水田内に棲む生き物の観察を行いました。子供たちはオタマジャクシ・ゲンゴロウの幼虫・ヤゴ等の様々な生き物を捕まえて観察していました。

生育観察会 (平成22年8月25日)

生育観察会の様子心配された雨も降らず、気温もそれほど高くない観察に適した天気になりました。黒木主任研究員が穂ができてから花が咲き、お米が実っていく様子について説明を行いました。子供たちは稲穂をじっくり観察し、記録・スケッチを行うことにより、お米についてさらに理解を深める良い体験となりました。

稲刈り (平成22年9月14日)

稲刈りの様子今日は、稲刈りに絶好の良いお天気となりました。安田科長から稲刈りをしたあと白米になるまでの話を聞いた後、稲の刈り取り方について説明を受け、稲刈りが始まりました。子供たちは、楽しく稲刈りを体験しました。収穫後、小型脱穀機を使って脱穀の様子を見学し、稲の収穫から脱穀して籾(もみ)になるまでを学習しました。