北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2011年小学校稲作体験

今年も当センターの水田で、羊丘小学校の総合的学習として稲作りの体験学習が行われました。この取り組みは、未来を担う子供たちに農業・食料の大切さを伝えるため、1987年より続いています。今年も初めに羊丘小学校で出前授業を行い、その後は田植え体験、自然観察会と生育観察会、最後の稲刈り体験と続きました。

出前授業 (平成23年5月17日)

出前授業の様子今年は寒地作物研究領域の松葉修一主任研究員が、お米の生育過程や品種改良などについて出前授業を行いました。説明の後に、子供たちから開発してみたい品種を発表してもらいました。最後に、北農研で育成した品種の試食を行い、品種による食感の違いを実感してもらいました。

田植え (平成23年6月1日)

田植えの様子田植えにふさわしいお天気になりました。田植えにの前に、安田道夫業務第2科長から北海道における稲栽培の歴史などについて紹介しました。それから、田植えのやり方を聞き、先生の手本を見た後、田植えを始めました。今年の品種は、北海道の高級ブランド米として地位を確立した「おぼろづき」ともち米「はくちょうもち」の2品種です。

自然観察会 (平成23年6月29日)

自然観察会の様子田植えに続いて好天となり、生き物の観察会に最適なお天気になりました。安田科長から稲の生長の様子についての説明後、生産環境研究領域病害虫担当の小西和彦研究員と高篠賢二主任研究員が、水田の中に生息するオタマジャクシやヤゴなど生き物の説明を行い、実際に採取・観察を行いました。子供たちは楽しく観察しながら、二人の研究員へ熱心に質問を行っていました。

生育観察会 (平成23年8月29日)

生育観察会の様子田植えから約3ヶ月が経過し、稲も穂が垂れるほどに成長しました。今日は黒木主任研究員から稲の成長過程についての説明を受け、観察・スケッチを行いました。子供たちは疑問に思ったことを職員に質問しながら、熱心に稲を観察していました。

稲刈り (平成23年10月4日)

稲刈りの様子今日も、稲刈り日和の良いお天気となりました。安田科長から稲刈りをしたあと白米になるまでの過程や稲刈りの道具についての話を聞いた後、稲の刈り方について説明を受け、稲刈りを始めました。今年は好天に恵まれ生育の状況が良かったので、よく稔りました。収穫後、小型脱穀機を使った脱穀の様子を見学し、稲の収穫から脱穀して籾(もみ)になるまでを学習しました。