北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2016年小学校稲作学習

北海道農業研究センターでは、都市部の子供たちに農業と食べ物についての理解を深めてもらうため、羊丘小学校からの要請に応えて、5年生を対象に稲作に関する学習を年4回行っています。この取り組みは、1987年より続いています。

出前授業 (平成28年6月8日)

出前授業の様子水稲育種グループの研究員が羊丘小学校を訪問し、出前授業を行いました。稲の生育のしかたや研究所で行っている品種改良について話をした後、子供たちには、手作業で籾(もみ)すりをして玄米を取り出し、さらにビンと棒を使って精米する作業を体験してもらい、白米ができるまでの過程を学びました。また、玄米のご飯と白米のご飯の食べ比べでは、食感や味の違いに驚いた様子でした。子供たちからは、稲の品種改良のやりがいなど多くの熱心な質問が出されました。

自然観察会 (平成28年7月7日)

自然観察会の様子稲作学習第2回は、水田にすむ生き物の観察会です。病虫害グループの研究員が水田の生き物の説明をした後、観察を始めてもらいました。水田には多種多様な生き物が生息しています。子供たちはオタマジャクシやヤゴなどたくさんの生き物がいることを自分の目で確かめ、それらを採取して丁寧にスケッチしました。生き物の観察を通して、水田とそれを取り巻く自然環境について学んでもらう良い機会となりました。

生育観察会 (平成28年8月25日)

生育観察会の様子この日は水稲の生育観察会です。水稲育種グループの研究員から子供たちへ、稲がどのように育ってきたのか説明をした後、稲の観察・スケッチを開始しました。水田の稲の生育は順調で、ちょうど穂が充実し垂れ下がり始めた頃です。子供たちは、昔作られた品種と新しい品種との間の、品種による外観や生育の違いなどをよく観察しながら、熱心にスケッチし、レポートにまとめていました。

稲刈見学会 (平成28年10月26日)

稲刈り見学会の様子稲作学習最終回として、水稲の収穫作業見学会を行いました。まず、業務第2科長から子供たちへ収穫の手順について説明をし、続いて、総括作業長が昔行っていた手刈り収穫作業を実演しました。それから、コンバインによる機械収穫作業を見学してもらい、昔と現在の作業効率の違いを学んでもらいました。子供たちは、コンバインによる稲刈・脱穀・稲わら結束・籾収穫の一連の作業について、熱心に記録していました。