北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2017年小学校稲作学習

北海道農業研究センターでは、都市部の子供たちに農業と食べ物についての理解を深めてもらうため、羊丘小学校からの要請に応えて、5年生を対象に稲作に関する学習を年4回行っています。この取り組みは、1987年より続いています。

出前授業 (平成29年5月25日)

出前授業の様子企画チームの研究員が羊丘小学校を訪問し、「イネについての話」をテーマに出前授業を行いました。
研究所で行っている品種改良やイネの生育のしかたについて話をした後、色々な種類のお米の粒のサンプルを配付して観察をしてもらいました。また、子供たちは北農研が育成した品種「ゆきのめぐみ」の玄米の特徴を当てるクイズに挑戦し、「ゆきのめぐみ」は胚芽が大きいことやGABAなどの機能性成分がたくさん含まれていることを学びました。説明後のご飯の試食ではねばりのあるご飯や米粉用のご飯の食べ比べを行い、その食感や味の違いを直に感じてもらいました。また、米粉の麺の試食もあわせて行い、お米にはいろいろな用途があることも知ってもらいました。

自然観察会 (平成29年7月11日)

自然観察会の様子水田に棲む生き物の観察会を開催しました。
生産環境研究領域病虫害グループの研究員より子供たちへ水田の生き物について話をした後、実際に水田の観察と生き物の採取を始めてもらいました。水田には多種多様な生き物がおり、子供たちはオタマジャクシやカエルをはじめ、アメンボやモノアラガイなどたくさんの生き物を採取しては研究員へ質問を投げかけ、また注意深く観察しながらスケッチを行っていました。

生育観察会 (平成29年8月30日)

生育観察会の様子今日は、水稲の生育観察会を行いました。
作物開発研究領域水稲育種グループの研究員から、これまで稲がどのように成長してきたかを説明した後、稲の観察とスケッチを始めました。この圃場には昔の品種から最新の品種まで、とても多くの種類の稲が植えられています。子供たちは構図を考えながらよく観察し、真剣にスケッチをしていました。また、品種間の外観や生育の違い、さらには由来や味・栄養にいたるまで非常に多くの質問を研究員に行い、熱心にメモを取っていました。

稲刈見学会 (※雨天のため中止)