環境保全

化学農薬使用量の50%低減に寄与する技術

近年、温暖化により病害虫のまん延リスクが増加している事や薬剤耐性をもつ病害虫が発生していることから、2050年までに化学農薬使用量の50%低減を目指し、化学農薬だけに頼らない、病害虫の発生予防を含めた総合防除の開発を行いました。


水田作(中山間)

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
福島県 「みちびき」活用による新たなスマート営農ソリューション(中山間部における稲作経営対応) (株)アグリ鶴谷
【福島県南相馬市】
ドローン散布による農薬使用量は、慣行動力散布機と比較して手動航行時約6割、自動航行時約7割削減 中B01
岐阜県 棚田地域における安定的な営農継続のための先端機械・機器低コスト共同利用モデルの実証 (有)すがたらいす ほか
【岐阜県下呂市】
IoT栽培ナビゲーションシステムを用いたいもち病発生危険度予測により平均発病穂率は約3割に抑制 水2E05

畑作

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
北海道 高収益作物普及をめざした 5Gスマートトラクターおよびドローン画像認識技術による中山間地超省力化・リモート化推進実証 (有) 木樋桃源ファーム ほか
【北海道津別町】
てん菜褐斑病害検知システムの導入により農薬散布量を約1割削減 土3A1リ
鹿児島県 センシング技術を活用したさつまいもの高度栽培管理に基づく総合受託作業体系モデルの実証 JA南さつまでん粉原料用かんしょ部会
【鹿児島県南九州市】
ドローン撮影によりおおよその発病株の位置及び広さを把握が可能 畑2H07
鹿児島県 さつまいも生産に対するスマート農業一貫体系の導入による「超省力化・規模拡大」と「単収増加・高品質化」の実証 (有)アグリーン鹿屋 ほか
【鹿児島県鹿屋市】
ドローン撮影により新葉の中にある虫食い穴を対象に検出でき、基腐病等を約8割の検出精度で病害検出可能 畑2H08

露地野菜(果菜類)

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
山形県 スマート農業技術によるすいか生産イノベーションプロジェクト (株)沼澤農園
【山形県尾花沢市】
小型気象観測装置を用いたすいか炭そ病防除判断技術等により効果的な防除が可能 露B03

露地野菜(根菜類)

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
青森県 上北地域大規模露地野菜経営の省力化技術体系の実証 おとべ農産(同)
【青森県上北町】
車速制御・静電噴霧機能付きのブームスプレイヤにより実証圃場によっては散布回数が減少 露B01

花き

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
栃木県 ポストコロナに対応した切り花のスマート農業技術生産および商流による「スマートリリー」ビジネスモデルの実証 (有)エフ・エフ・ヒライデ
【栃木県宇都宮市】
AI登載門型UGVによる自動予察と薬剤散布によりAIによるアブラムシ識別率約8割、防除作業人数×時間を約5割削減 花3C1リ

施設園元(果菜類)

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
埼玉県 ローカル5Gを活用したイチゴ栽培の知能化・リモート化実証 (株)いちご畑
【埼玉県深谷市】
UV-B(LED)光防除の活用により、農薬使用量を慣行区より約3割削減 5G3C3

果樹(落葉果樹)

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
山梨県 山梨県における醸造ぶどう栽培のスマート農業一貫体系の実証 (株)ジャパンプレミアムヴィンヤード
【山梨県中央市】
画像認識によるべと病診断の正解率98%、べと病罹患率推定(= ベと病罹患面積 / 葉面積)誤差12% 果C03
大阪府 果樹用ロボット等による管理・収穫作業の労働力不足解消体系の効果実証 NPO法人太子町ぶどう塾
【大阪府太子町】
農薬散布ロボットの利用により散布薬液量を約4割削減 果wF03
奈良県 センシング技術に基づく自動選果による大規模柿産地の選果作業省人化の実証 JAならけん西吉野柿部会
【奈良県五條市】
AI搭載柿自動選果機により「カイガラムシ」「チャノキイロアザミウマ」「カメムシ」などの被害果が検出可能 果wF04

都道府県 課題名 実証地 概要 課題番号
静岡県 LoRaを活用した茶園ネットワークの形成による、分散茶園の省力管理と茶工場の品質コントロールを核とした、茶業経営一貫技術体系の実証 (農)茶夢茶夢ランド菅山園ほか
【静岡県牧之原市】
ドローンを用いて上空から茶園を広域的に撮影し未導入区に比べて防除面積を約2割削減、作業時間を約3割削減 茶C01

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