東北農業研究センター

鳥害の図鑑

鳥の種類別にみた鳥害回避策

播いた種籾を鳥に食べられないために

カルガモ

加害の特徴

湛水時に昼夜を問わず加害

鳥害回避策

春期、田んぼに入水する前に生息状況を調べ、生息数の少ない地域の生息域から離れた田んぼを選ぶのが基本です。

播種直後から5、6葉期まで、できるだけ落水管理を行います。

スズメ、カワラヒワ、ハト類

加害の特徴

落水時に、早朝から夕方にかけて加害

鳥害回避策

集落や樹林地などから離れた田んぼを選びます。鳥に見つからないように、種籾を深さ1cm程度に埋め込みます。カルガモによる被害の心配がない田んぼでは湛水にします。

カラス類

加害の特徴

湛水時、落水時どちらでも飛来し早朝から夕方にかけて加害

鳥害回避策

春期カルガモ生息状況を調べ、カルガモの少ない地域や生息域から田んぼで実施するようにします。

落水出芽を行うと落水時にカルガモ以外の鳥の被害を受けることもあるので、その場合には種籾を土中に埋め込んでおくとよいでしょう。