農業機械研究部門

資料館

耕起用

参考画像 展示品名 概要
写真 017 備中鍬 全国各地で使用される3本備中鍬.三つ鍬・三本鍬・三つ股鍬・三本万能などとも呼ばれる....
写真 018 備中鍬(特殊3本鍬) 刃床部は左右両縁から中央に向かってくぼみ,かつ,そりがあり,約33cmで長く,刃先は尖っている.柄は80cm内外で非常に短い.特殊3本鍬で,正しくは「渫(さら)え備中鍬」と呼び,水田の表土を渫うときに...
写真 019 備中鍬 柄角が大きく柄の長い打ち鍬.全国各地で使用される4本備中鍬.四つ鍬・四本鍬・四つ股鍬・四本万能などとも呼ばれる....
写真 020 備中鍬 柄角の比較的小さい4本備中鍬で,渫(さら)え鍬または引き鍬に属する....
写真 021 風呂鍬(尖(とが)り先鍬) 刃床部が長く,かつ,刃先が尖っている特殊鍬.礫質または重粘士の耕起に使用....
写真 022 風呂鍬(秋田鍬) 刃床部は長さ45cm内外,刃先に向かって次第に細くなっている.柄角58度内外の打ち引き鍬.山形・秋田地方で春起しや代掻きに使用....
写真 023 金鍬 刃床部は長さ32cm,幅18cm,柄長90cm,柄角60度の大きな金鍬.柄壺が刃床部の中にあることから金風呂鍬とも思われる.きわめて珍しい金鍬で,開墾用の打ち鍬....
写真 024 股金鍬 刃部が2つの股に切れているため,股鍬(またぐわ)の名があり,信州地方で礫質地の耕起に使用.1911(明治44)年帝国農会主催の全国農具展覧会に耳付枝鍬として出品.高木喜十郎(長野県南佐久郡西田町)製作...
写真 025 釿鍬(ておのぐわ) 金鍬のうち株切り鍬の一種で,やや唐鍬(とうぐわ)に似ているが,刃床部は唐鍬より小さく,刃部が広くなっている.柄角が大きく柄は長い.重量は軽く,稲の株切り,播種溝作りに使用....
写真 026 株切鍬 刃床部にそりがあり,先端が広く肉が薄い.1911(明治44)年の帝国農会主催全国農具展覧会に稲根切りとして出品.金原正宝(静岡県浜名郡白脇村)製作....
写真 027 株切 刃床部の先端は幅が広く三角状で,先が尖っている.柄角60度以上の打ち鍬で,軽い.兵庫・岡山・広島地方で使用....
写真 028 二股鍬 南洋への輸出用.日木鍛造農具協会製造....
写真 029 つるはし 小型軽量の片つるはしで,主として土工用....
写真 030 畑掘り用具 関東地方の山村で,石まじりの畑を掘り起こす農具に野切(やぎり)と呼ばれるものがあるが,本器はこの野切であろう.1877(明治10)年製作....
写真 031 風呂鋤(関東型) 関東型の普通鋤で,柄には丁字形の把手がある.田畑の耕起,表土の反転,溝渠の掘さく,根菜類の収穫に使用....
写真 032 風呂鋤(関東型) 刃先が凹線状,風呂と同質の木柄の先端は普通丁字型であるが,この鋤は把手がない.関東地方で,主として庭園・土工に使用....
写真 033 鋤 外観は普通の風呂鋤だが,刃部は鍛鉄製でなく,木部に薄鉄板を巻いたもの.積雪地方で雪かきに用いる「木鋤(こすき)」(柄から刃床部まで木製)に類似....
写真 034 股金鋤 股金鋤は金鋤の変化したもので,刃床部は4本に分岐.主として重粘土質の耕起,掘さくに使用....
写真 035 無床犁(隠岐犁) 隠岐犁は形態特殊な無床犁.垂量は8.7kg.すきさきは鋳鉄.明治期に渡辺新太郎(島根県海士郡海士村)製作....
写真 036 長床犁(小柳刃犁) 一見無床犁のようであるが,形状の特殊な長床犁.すきさき鋳鉄,ヘらは木製で薄い鉄板が張られている.明治末期に,正田雄(栃木県安蘇郡佐野町)製作....
写真 037 長床犁(忽那式改良犁) 大形の長床犁で,重量は約17kg.すきさき・副すきさき.へらは鋳鉄.明治末期に,忽那久五郎(愛媛県温泉郡垣生村)製作(実用新案特許第15,909号)....
写真 038 長床犁 すきへらが4枚の鋼板からなり,蝶つがいで動くようになっている珍しい犁.明治末期のものと思われるが,製作者不明.一見,高田弥一郎(富山県東砺波郡出町)製作の富山犁に類似....
写真 039 両用犁(磯野式) 現在の両用犁は,犁体全体が左右に動くが,本犁はへらだけが動くようになっている.磯野製作所(福岡市上土居町)製作....
写真 040 単用犁 1920~21(大正9~10)年ころ,農林省農事試験場技師広部達三が考案したもの.農林省農産課は赤羽飛行機製作工場に委託して100台製作し,全国各府県に2台ずつ送った....
写真 041 単用犁 広部達三考案の犁に模して製作されたものであろう....
写真 042 双用犁 1935(昭和10)年ころのものと思われる....
写真 043 百瀬式円盤犁 株式会社百瀬式円盤犁製作所(長野県松本市外島立村大庭)製作(特許第194,006号)....
写真 044 円盤犁 犁体がディスクになっている珍しい犁....
写真 045 3段耕犁(定池式楽園号) 前犁2,本犁1の珍しい3段耕犁.1950(昭和25)年ころのもの.定池製作所(福井県坂井郡大関村)製造....
写真 046 双用犁 ホークベら(5本ホーク)の双用犁で,第2次世界大戦後のもの....
写真 047 双用犁(高北式ティラ用) 高北農機株式会社(三重県名張市)製作(製造番号636,740)....
写真 048 双用2段耕犁 ティラ用の全鉄製ホークべら双用2段耕犁....
写真 049 首木(極楽首木) 牛馬に犁や砕土器を引かせるときの牽引法には種々あるが,首引のとき,首にかける.材料は熱をもたないように,また皮膚を損傷しないよう,センダン・ムク・ヤナギなどが用いられる.丸田興業株式会社(滋賀県甲賀郡...
写真 050 耕鞍の鞍骨 犁や砕上器などの畜力用農具を牛馬にひかせるときは,牽引装具(耕鞍,胸帯,尻かけ,首環,首木,引綱,手綱,止木など)が必要である. 耕鞍は牽引装具の主体をなし,牽引の際,牽引力の起点となる....
写真 051 耕鞍の鞍骨 犁や砕上器などの畜力用農具を牛馬にひかせるときは,牽引装具(耕鞍,胸帯,尻かけ,首環,首木,引綱,手綱,止木など)が必要である.耕鞍は牽引装具の主体をなし,牽引の際,牽引力の起点となる....
写真 052 洋犁の犁体 『広部良其論』(広部達三)によれぱ,プラウのすきへら(英:Mouldboard,独:Streich-brett)は,曲面の形状から次の6種類に分類することができる. (1)円板型 (2)ルカルド型 (...
写真 053 動力耕耘機(キンケード) アメリカ製キンケード耕耘機.1920~21(大正9~10)年ころに農林省農産課が購入したもので,日本に輸入された最初の最小形耕耘機. 機関部および伝導装置が回転車輸の内部に装着されているため,幅員小さ...
写真 054 動力耕耘機(ユーチリタ) アメリカ,インデアナ州ミドウエストエンジン会社製.1921(大正10)年に農林省農産課が購入(購入価格1,700円)し,各地で実演した. 当時農林省では,世界各国から2~6馬力の小型耕耘機(ティラを含...
写真 055 動力耕耘機(シマーモートキュルトア) スイス,ジュネープで作られた耕耘機で,1921(大正10)年にかつて大阪駐在のイタリア領事であったファーブルランドが日本で貿易商となって輸入し,日本内地はむろん満州,朝鮮に至るまで,みずから各地を巡回...
写真 056 動力耕耘機(ヤマサ式) わが国における動力耕耘機の沿革をみると,ロータリ式は1923(大正12)年ころから岡山県で作られ,クランク式は1936(昭和11)年に石川 県の広瀬与吉が手がけ,ついで東京ヤマサ式および大前式,山形県...
写真 057 動力耕耘機(クボタ式) 1952~53(昭和27~28)年ころの久保田鉄工所製.クボタ式ロータリ耕耘機.発動機はクボタ式(CHC型5~6馬力,毎分回転数1,000~1,200).試験用のために,特にドルの下に力量測定装置が付...