社会にインパクトのあった研究成果

農林水産研究成果10大トピックス 2003年選出

世界で初めて!!体外で生産した受精卵の非外科的移植による子豚の誕生

と畜場から入手した卵巣から卵子を取り出し、体外で成熟・受精させた後、数日間培養した受精卵(体外生産胚)を、開腹手術をしないで豚の子宮に移植(非外科的胚移植)し、世界で初めて子豚を得ることに成功しました。

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モモとナシのDNA鑑定

本技術は、モモやナシの品種名の不当表示を抑制する手段として期待できる他、外国からの果実に対し、品種育成者の権利を侵害する不法輸入を防止する手段として有効です。また、品種登録や権利侵害でのトラブルも増加しており、新しいDNAマーカーは、これらの問題を解決する技術として期待されています。

実際のモモとナシでの親子鑑定の結果では、従来から知られている親子関係を覆す興味深い結果も得られており、今後の活用が期待できます。

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オカラを原料にした耐水性生分解性素材-グルテンミール添加の射出成型法でどんな容器も成型可能-

耐水性の高い生分解性フィルムの耐水性を高めるためには、とうもろこし種子蛋白のゼインが有効であることを見出しました。

そこで、コストの低減を図るため、ゼインを含むコーングルテンミールを添加したオカラや農産物の茎葉、きのこの培地などを主な原料としてエクストルーダーでペレット化し、そのペレットを射出成形することに成功しました。

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昆虫変態のキー酵素遺伝子を発見

カイコのアラタ体から単離された幼若ホルモン酸メチル基転移酵素(JHAMT)遺伝子は若い幼虫では継続して発現しているが、終齢幼虫になるとその発現が完全に停止します。

このことから、研究グループでは、終齢幼虫のアラタ体ではJHAMT遺伝子の発現が停止してJHAMTタンパク質が無くなるためにJH合成が停止し、その結果昆虫の変態が誘導されるものと推察され、JHAMTタンパク質を標的とした環境や人に対して安全な農薬の開発につながるものと期待される。

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