社会にインパクトのあった研究成果
農林水産研究成果10大トピックス 2009年選出
米粉や飼料用米への利用が期待される九州向け水稲多収新品種「ミズホチカラ」を育成
玄米収量が一般主食用米と比べ2割多く、倒伏に強い水稲の多収新品種「ミズホチカラ」を開発。米粉や飼料用米への利用が期待。
本品種の育成により、我が国の各気候区分(北海道~九州)に対応。
微生物の「休眠遺伝子」を目覚めさせ、新たな抗生物質を発見 -世界初、新薬発見に向けた革新的技術-
農研機構食品総合研究所とアステラス製薬(株)は共同で、微生物の中で休眠状態になっている遺伝子を目覚めさせる技術を開発し、これを応用して新しい抗生物質を作らせることにも成功。
抗生物質の遺伝子の約8割は休眠状態で未利用のまま残されており、新技術を使えば未知の抗生物質を大量に発見できる可能性も。
関連情報
飲むワクチンを可能にする豚への免疫付与技術の開発-一度で複数の感染症に対応することが可能に-
農研機構動物衛生研究所と(株)微生物化学研究所は、豚丹毒と豚マイコプラズマ肺炎の豚の2種類の病気に対し、飲むだけで予防するワクチン開発を可能にする免疫付与技術を開発。
人工ミルクなどに混ぜて投与できるため労力が軽減でき、価格も安く、豚にストレスを与えない画期的な「飲むワクチン」の実用化に期待。