社会にインパクトのあった研究成果
農林水産研究成果10大トピックス 2004年選出
小型可搬式・低コスト高効率の新しい熱・電エネルギー供給システム「農林バイオマス3号機」の開発
このシステムの特徴は、木材や稲ワラなどの植物系バイオマスを高カロリーでクリーンなガス燃料へ変換でき、ガスエンジンで発電できます。
数kWから数百kWの小型発電では、世界一の発電効率(15~30%)を実現しました。
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ウンカの海外からの飛来を高精度に予測するシステムを開発
ウンカは風に乗って飛来するため、数日先までの風や温度などの情報が含まれている気象予報データを利用することにより、アジアのどの地域から日本のどの地域にウンカが飛来するかを2日先まで予測することができます。
これらの情報を得ることで、より適切なウンカの防除対策が可能となります。
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農薬適正使用判定サーバシステムの開発
農薬取締法の基準に反する農薬使用を事前に警告し、適正使用を支援するシステムです。
農薬使用計画データをインターネット経由で送信すると、農薬取締法で定められた適用条件を満たしているか否かが、農薬登録情報を照合・判定されます。
もし、不適切な農薬使用がある場合には、警告と共にその理由がパソコンや携帯電話に表示されます。
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ナタネ・ヒマワリ油を精製した100%バイオディーゼルで業務用マイクロバスを運行
超臨界メタノール利用したSTING法という新しい変換技術で,ナタネ・ヒマワリ油や廃食油からバイオディーゼル燃料に変換する技術を開発しました。
この技術をもとに精製した100%バイオディーゼル燃料で日常的に当センターの業務用マイクロバス2台の運行を開始することにしました。
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温暖化は日本各地で果樹の生育に影響を及ぼしている
47都道府県の果樹関連研究機関を対象に、果樹農業に対する温暖化の影響についてのアンケート調査を実施しました。
調査報告書では、アンケート調査結果のほか、品目毎の具体的な果樹生産への影響やその対応状況等を加え、「平成15年度果樹農業生産構造に関する調査報告書-果樹農業に対する気象変動の影響に関する調査-」(A4版、129頁、カラー)として取りまとめました。
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ブドウの果皮色が黄緑色から赤色に突然変異したメカニズム
果皮の赤い色のもとになる植物色素‘アントシアニン’の生合成における重要な鍵となる遺伝子VvmybA1を発見し、この遺伝子が、果皮が赤くなった原因遺伝子であることを突き止めました。
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環境勘定による農業・農村の多面的機能の評価
農業・農村のもつ多面的機能について、個別機能の評価手法を精緻化するとともに、新たに環境勘定手法を導入して、総合的に評価する農林業環境経済統合勘定を開発しました。
本勘定では、環境便益は農林業部門のストック(農地、林業地および農林業公共施設)から生み出されるとしています。その額は今回の試算では約48兆円/年です。