社会にインパクトのあった研究成果

農林水産研究成果10大トピックス 2008年選出

露地野菜作で、肥料・農薬を大幅に削減できる「うね内部分施用技術」

うね立ての様子 キャベツ・ハクサイ栽培前のうね立て作業時に、苗を移植する位置付近の土壌に肥料や農薬を攪拌しながら帯状に施用する「うね内部分施肥技術」を開発しました。

キャベツ・ハクサイなどの栽培で、肥料や農薬の使用量を大幅に削減でき、生産コスト、環境負荷を低減できる新しい施用技術です。

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飼料イネによる繁殖和牛の周年放牧

飼料イネを食べる牛の様子 水田で飼料イネの生産と放牧を組み合わせた繁殖和牛の周年放牧モデルです。

この方式は、飼料や生産資材の価格高騰が大きな問題となる中で、家畜生産および農林地資源保全コスト低減を図る有効な技術として注目され、普及が期待されています。

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生きた牛に音の刺激を与えた時の脳波の一種からBSEの臨床検査に役立つ方法を開発

BAEP測定の様子 BSEプリオンを脳内接種したBSE罹患牛で、聴性脳幹誘発電位(BAEP)測定法により脳幹機能を調べると、BSEの症状の進行に伴い脳幹の特定部位においてBAEP波形に特徴的な変化が起こることを明らかにしました。

この手法は、起立困難などの神経症状を示した牛にBSEの疑いがあるか否かを絞り込む臨床検査技術として期待されます。

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飼料用米の多収品種-水稲新品種「モミロマン」-

収穫時期のモミロマン 食料自給率の向上のために国産飼料の生産拡大が求められています。そこで、生産調整を行っている水田を利用した飼料用水稲、特に飼料用米の生産が注目されています。この要望に応えるのが新品種「モミロマン」です。

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養豚で発生する汚水中リンの再利用技術

MAPリアクターの写真 この技術は、リンを結晶化するMAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)反応を利用したもので、汚水中にMAPの結晶が付着する網を入れて通気することで、水質汚濁物質であるリンを効率的に回収することができるようにしました。現在国内の3軒の養豚農家において実証試験を実施中で、それぞれ良好な結果が得られています。また、回収したMAPは肥料や陶磁器原料として利用できることが明らかにされつつあり、価格が高騰しているリンを再利用する技術としても注目されます。

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