東北地域の子実トウモロコシ栽培面積は、2020年は約100haでしたが、2023年は約560haまで増加し、急速に普及拡大してきました。
子実トウモロコシの生産・利用は、水田輪作の新たな作物として、また、国産濃厚飼料の生産拡大につながる取組として、大いに期待が高まっているところです。
農研機構東北農業研究センターでは、当センターが開発した高速作業体系による栽培やフレコンラップ法による調製を中心に技術の普及を進めており、岩手県と連携して設置した「水稲直播および子実トウモロコシ普及促進会」や、JA全農と連携した「子実トウモロコシ大規模栽培体系実証事業」を通じて、普及活動に取り組んでおります。
本サイトは、こうした子実トウモロコシに係る技術内容、関連情報や活動状況を紹介することを目的として開設しており、子実トウモロコシの生産や利用に関心を持つ方々の参考にしていただくことを期待します。
栽培技術の紹介
刊行物
《 速報 》 殺虫剤散布が子実トウモロコシの虫害程度および収量に及ぼす影響
(日本作物学会紀事、93巻1号、p.67-68、2024年)
▸標準作業手順書 (農研機構、2022年)
水田転換畑における子実トウモロコシ栽培の高速作業体系標準作業手順書(東北地方版)
水田転換畑における子実トウモロコシ栽培の高速作業体系標準作業手順書(東北地方版)
▸成果パンフレット (高栄養飼料生産コンソーシアム、2020年)
飼料用トウモロコシの作付け拡大に向けた新しい栽培技術〈 2019年度版 〉
飼料用トウモロコシの作付け拡大に向けた新しい栽培技術〈 2019年度版 〉
動画 (NAROチャンネル)
成果情報
【 普及 】
- 小型汎用コンバインの子実用トウモロコシ収穫キット (農研機構中日本農業研究センター・2022年)
- 水田転換畑でのプラウ耕体系とスナッパヘッダを用いた子実用トウモロコシの高速作業体系 (農研機構東北農業研究センター・2020年)
【 研究 】
- 畝立て播種や多肥により子実用トウモロコシの湿害が軽減される (農研機構畜産研究部門・2022年)
- 子実生産にも利用できる耐倒伏性の飼料用トウモロコシ新品種「みとりゆたか」 (農研機構北海道農業研究センター・2021年)
- スナッパヘッダを装着した国産汎用コンバインでトウモロコシ子実の収穫能率が向上する (農研機構東北農業研究センター・2020年)
- 水田転換畑においてチゼルプラウ耕で栽培したトウモロコシの根系の特徴 (農研機構東北農業研究センター・2020年)
- 子実用トウモロコシの子実含水率に与える気象と品種の影響と推定精度の評価 (農研機構東北農業研究センター・2020年)
- 水田転換畑でのプラウ耕によるトウモロコシの倒伏軽減効果 (農研機構東北農業研究センター・2019年)
- 水田転換畑におけるプラウ耕体系による子実用トウモロコシ生産 (農研機構東北農業研究センター・2018年)
調製・給与技術の紹介
刊行物
▸標準作業手順書 (農研機構、2021年)
籾米サイレージ調製の高能率化技術ー無破砕・無脱気法ならびにフレコンラップ法標準作業手順書
籾米サイレージ調製の高能率化技術ー無破砕・無脱気法ならびにフレコンラップ法標準作業手順書
▸成果マニュアル (農研機構東北農業研究センター、2019年)
フレコンラップ法活用マニュアル
フレコンラップ法活用マニュアル
動画 (NAROチャンネル)
成果情報
【 普及 】
- 大型破砕機と「フレコンラップ法」による破砕穀実の迅速なサイレージ調製方法 (農研機構東北農業研究センター・2017年)
【 研究 】
- 東北地域における子実用トウモロコシの生産と子実サイレージ調製に係る費用 (農研機構東北農業研究センター・2020年)
- 汎用循環式乾燥機によるトウモロコシ子実の乾燥および水分推定手法 (農研機構東北農業研究センター・2018年)
- 国産トウモロコシ子実サイレージで泌乳牛用飼料の圧ぺんトウモロコシを代替可能 (農研機構北海道農業研究センター・2017年)
栽培から給与まで、全体に係る技術の紹介
刊行物
▸成果マニュアル (農研機構中央農業研究センター、2019年)
子実用トウモロコシ 生産・利活用の手引き (都府県向け) 第 1 版
子実用トウモロコシ 生産・利活用の手引き (都府県向け) 第 1 版
▸自給飼料利用研究会資料 (農研機構畜産研究部門、2023年)
令和5年度自給飼料利用研究会
令和5年度自給飼料利用研究会
普及活動・イベントの紹介
- 水稲直播および子実トウモロコシ普及促進会を設立(2020年4月)し、岩手県内で現地実証試験を実施 (東北農研ニュース第4号、p7、2020)
- 水稲乾田直播・子実トウモロコシフォーラム2024を開催しました (2024年2月29日開催)
- 水稲乾田直播・子実トウモロコシフォーラム2023を開催しました (2023年3月7日開催)
取組事例
- 産業政策監調査研究報告第20号「子実用トウモロコシ産地化の課題と対応方向」 (外部リンク:紫波町)
- 国産濃厚飼料の生産・利用に関する事例集 – 国産濃厚飼料の生産・利用に関する事例調査報告書 – (外部リンク:一般社団法人日本草地畜産種子協会)
- 日本メイズ生産者協会 (外部リンク:日本メイズ生産者協会)
関連情報
- 子実用とうもろこしについて (外部リンク:農林水産省)
- なろりん、水田でつくるとうもろこしを知る!の巻