ITやロボット技術等の革新的技術の導入による高度生産・流通管理システムの開発
ITやロボット技術を活用することにより、作業人員を5割程度削減すると同時に高い精度の作業を実現できる次世代の生産システムを開発する。
水稲、ムギ、ダイズ、露地野菜等の土地利用型作物を対象に、農作業ロボットの高度化により耕耘、整地から収穫までの圃場内作業工程を無人で遂行できる超省力作業体系を構築する。さらに、安全性や低コスト化の検討を行い、人が行う作業と協調する農作業ロボット体系を開発・実証する。
また、農地集約・規模拡大等に対応した効率的農業生産を実現するため、各種のセンシング技術や携帯情報端末を利用して作業進捗、作物生育、生産環境データを収集・可視化し、栽培技術体系データや農業者の知識情報と統合処理することにより効果的な作業計画作成や営農上の意思決定を支援する高度生産管理システムを開発する。
新たなデータ解析手法として、作物の品種・系統データや生育圃場の気象データ、作物生育調査のための衛星画像データ等の多様な農業データ間の関連性を解明し、作物育種の効率性や農業生産性の向上に寄与する先進的な統計モデリング手法を開発する。
規模拡大の進む北海道農業における省力・高品質農産物生産を支援するため、トラクタと作業機間の標準となる共通通信制御技術を開発し、これらの作業機から得られる情報(生育情報、作業情報等)と生産履歴等の蓄積情報を統合処理し、最適な栽培管理と効率的な作業を支援する生産管理システムを開発する。
普及成果情報
- 2015年 (主要普及成果)
- オープン・フィールドサーバ及び高精細カメラモジュール自作のための公開コンテンツ
- 2015年 (主要普及成果)
- 背負いやすさを向上させた背負型動力噴霧機
- 2015年 (主要普及成果)
- 国内における農業機械の制御通信共通化のための基礎的な技術要件
- 2015年 (主要普及成果)
- 車両系農作業ロボット1台を使用する場合の安全性確保のための技術要件
- 2014年 (主要普及成果)
- 既存のトラクタを最新の共通通信技術に対応させるための後付キット
- 2013年 (主要普及成果)
- 農業機械上での通信制御の国際標準化を簡単にするソフトウエアライブラリ
- 2013年 (主要普及成果)
- 簡単かつ高度な農産物生産工程管理を実現するウエブアプリ「apras」
- 2013年
- リアルタイムで進捗把握が可能なスマートフォン用収穫作業記録作成アプリ
- 2012年
- 農業機械の通信制御インターフェースを共通化する接続コネクタ規格
- 2012年
- 作業計画・管理支援システムと連動するAndroid端末用作業記録作成ソフト
- 2012年 (主要普及成果)
- ISO11783規格に対応した農業機械用電子制御ボードAgriBusBoard32
- 2011年 (主要普及成果)
- 農業機械を利用して放射性物質に汚染された表土を除去する技術
- 2011年 (主要普及成果)
- ジャイロと加速度センサを内蔵した高精度・高安定ハイブリッドGNSS航法装置
- 2011年
- 複数の圃場情報を効率的に確認できるPMS圃場情報表示プログラム
- 2011年 (主要普及成果)
- 効率的なCAN導入を実現するマイコンボードNARO CAN BOARD
研究成果情報
- 2015年
- ISO11783に準じた通信フォーマットで作業機を操作できる共通リモートコントローラ
- 2015年
- 多数の系譜図を含みセキュリティが高い静的コンテンツの作成支援
- 2015年
- 野菜商品レビューの内容を把握する概念抽出工程の提案
- 2015年
- 二種類のデータが作り出す関数の同一性を第二種の過誤確率によって判断する
- 2015年
- 幾何分布の母数推定における予測推定量
- 2015年
- 成功の確率の推定値と失敗の確率の推定値の和は1になるとは限らない。
- 2015年
- 混合モデルの分散推定においてREMLは予測の意味での最適な結果を与えない。
- 2015年
- ニホンナシ交配後代集団における形質分離の予測法
- 2015年
- 農業モデル開発用フレームワークJAMF
- 2014年
- Radio Frequencyタグを用いた農業用クローラ型車両の自動走行システム
- 2014年
- 予測のための推定量を使うと指数分布の母数推定方法が変わる。
- 2014年
- 遺伝子発現プロファイルの類似度としての相互情報量の有効性
- 2014年
- 移動作業型フィールドサーバを用いた広域・精細モニタリング手法
- 2014年
- 簡単に操作できる動力散布機シャッタ調節機構
- 2014年
- 照度や年齢による判読可能な表示類の配色と文字サイズ
- 2013年
- パラメトリック・ブートストラップ法を利用して予測のための推定量を最適化
- 2013年
- ニホンナシにおけるゲノムワイドなマーカーを用いた形質予測
- 2013年
- 合成フェロモン剤を利用したフィールドサーバによるクモヘリカメムシの自動計数法
- 2013年
- 表計算ソフトを用いた農業用アプリケーション開発のための気象データ取得方法
- 2013年
- 大豆用コンバインロボットによる収穫同時排出作業
- 2013年
- 農業現場でGPSによらずに無人走行できる車両
- 2012年
- 全方位カメラを用いたビジュアルサーボ
- 2012年
- 知識獲得を目的とする樹形モデルの最適化には、予測誤差ではなく純度を使う。
- 2012年
- 関数関係を明らかにする目的で重回帰を行うときは、GCVに替えてGCVfを使う。
- 2012年
- 単回帰において、最小2乗法がもたらす傾きは修正する必要がある。
- 2011年
- 分散の推定量は最尤分散と不偏分散だけではない。もう一つある。
- 2011年
- 品種特性データの操作性が向上した系譜図作成ソフトウェア;EvoTree PLUS
- 2011年
- 農業生産工程管理データの統一的取り扱いを実現するデータ表現形式FIX-pms