食味収量コンバイン(自動運転コンバイン)-新フォーマット
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導入の効果
- 圃場内の収穫作業や旋回を自動で実施するコンバイン。食味・収量データを次期作の 施肥設計に活用し、地力ムラの改善やタンパク値に基づく良食味品種の栽培が可能。
- 価格帯(目安):1,100万円~1,850万円
自動運転を行った場合のメリット
自動運転コンバインの作業時間(時間/10a)
成果
- 収穫に最も効率的なルートを指示してくれる機能もあり、作業時間は平均で28%短縮するとともに、経験の浅いオペレーター育成にも活用。作業精度も高く、軽労化にも効果が認められた。
- 初めて収穫作業を行う女性従業員が収穫を実施。操作に習熟すると、熟練者より操作が速くなった。
留意点
- 各圃場の外周は手動で作業する必要があるため、狭小な圃場や変形圃場では有効活用できない場合がある。
食味・収量データは圃場間や圃場内の地力の可視化に利用でき、施肥設計や可変施肥、品種・作目の選定に反映させることができる。また、タンパク値による分別収穫を行うなどの利用方法もある。
導入の効果が現れなかった例
- RTK基地局の設置や初期設定に労力や時間がかかり、省力化には結び付きにくかった。
運用中に発生したトラブルの例
- 収穫を1筆のほ場内で中断(エンジン停止)した場合に、継続してのデータ取得ができなかった。
- 収穫作業終了後、クラウドから収量・食味・水分率が得られるまでの時間が長い(R2年は数時間かかった)
導入成功へのカギは十分な事前検討!
食味収量コンバイン導入成功のために事前に検討するべき事項
- 農作業安全のための指針を確認したか。
- 導入の目的ははっきりしているか。
- 施肥マップを作成するために利用するのか。
- 食味レベルによる分別収穫に利用するのか。
- 搭載しているGNSSの精度は利用目的にかなっているか。
- 使用中あるいは導入予定の営農管理システムと連携できるか。
食味収量コンバインの導入事例
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水田作(大規模)
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水田作(中山間)
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畑作
実証課題名 | 実証地 | 品目 | より詳細 な成果 |
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センサーネットワークに基づくロボティクスファームの実証 | 岡田農場【北海道更別町】 【畑A01】 |
ばれいしょ | 成果集PDF |
スマート農業技術導入に伴う農家収益向上プロジェクト | (有)大塚農場 藤原農場【北海道当別町】 【畑2A01】 |
秋小麦、大豆、かぼちゃ、ばれいしょ、デントコーン、てんさい、にんじん、その他 | 成果集PDF |
ロボット技術・ICT利用による中山間地域における省力・高能率輪作体系の実証 | (株)西部開発農産【岩手県北上市】 【畑2B02】 |
大豆、水稲、そば | 成果集PDF |
ICT利用による東北地域における畑作物(大豆・小麦)収量向上サービスの実証・実装 | (株)西部開発農産【岩手県北上市】 【畑4B2】 |
大豆、小麦 | (準備中) |
大規模畑作経営における有機大豆の収量2.5倍増を目指すスマート有機農業技術体系の実証 | 金沢農業【石川県金沢市】 【畑2D05】 |
大豆 | 成果集PDF |
大麦の生産拡大と低コスト化を目指したデータ駆動型水田収益向上モデルの実証(取組概要) | (有)フロンティアはら【石川県羽咋市】 【土5D2】 |
大麦 | (準備中) |
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露地野菜
実証課題名 | 実証地 | 品目 | より詳細 な成果 |
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広島型キャベツ100ha経営スマート農業化プロジェクト(~管理職いらずの"フラット組織"と"小規模水田適応機械"で、中山間地に新たな「省人大規模経営モデル」を生み出すシステムの提案~) | (株)vegeta【広島県庄原市】 【露G06】 |
キャベツ | 成果集PDF |
多品目広域連携で実現させる「AaaS(農業版MaaS)」によるAI農機シェアリング | (同)重原農園、(株)vegeta、ほか【広島県庄原市・東城町・三次市、島根県出雲市・松江市・奥出雲町】 【露3G9サ】 |
キャベツ、水稲、白大豆、大麦等 | 成果集PDF |